ポッドキャストの台本・構成の作り方|書きすぎず、迷わないための設計
台本を書き込むほど棒読みになり、何も用意しないと脱線する。ポッドキャストに向いているのは「箇条書きの構成」です。収録が楽になり編集も短くなる、台本と構成の作り方をまとめます。
台本を一字一句書くと、読み上げになって聴きづらい。かといって何も用意しないと、 話が飛んで編集が地獄になる。
ポッドキャストにちょうどいいのは、その中間——**箇条書きの「構成」**です。
台本を書き込みすぎると起きること
- 棒読みになる:文章を目で追う声と、話している声は、聴けば分かります。
- 詰まったときに戻れない:一字一句の台本は、外れた瞬間に道しるべを失います。
- 書く時間が長い:収録より台本のほうが時間がかかり、配信が止まります。
逆にまったく用意しないと、同じ話を二度したり、結論が出ないまま終わったりして、 そのツケが全部編集に来ます。編集時間の多くは、実は収録前に決まっています。
「構成」で持つ
用意するのは、見出しと一言メモだけ。文章にはしません。
■ オープニング(1分)
・今日のテーマ:ポッドキャストが続かない理由
・結論を先に:原因は編集にある
■ 本題1:続かない人の3パターン(7分)
・完璧主義/時間がない/機材沼
・自分の体験:3回目で止まった話
■ 本題2:最初に捨てるもの(8分)
・BGM・効果音は後回し
・「編集で直せる」は罠
■ エンディング(2分)
・まとめ:出す回数が上達をつくる
・おたよりの案内
ポイントは、各項目に目安の分数を書くこと。これだけで尺が読めるようになり、 「気づいたら60分喋っていた」がなくなります。
話す順番の型
迷ったらこの順番に当てはめてください。
- 結論・テーマを先に言う:聴き続ける理由を最初の30秒で渡します。
- 具体例を1つ:抽象論だけだと耳に残りません。自分の体験が一番強い。
- 反対の視点:「とはいえ、こういう場合は違う」を入れると厚みが出ます。
- まとめと次の一歩:聴き終えた人が何をすればいいかを言い切ります。
編集が短くなる収録の工夫
構成と合わせてやると効くのが、収録中の工夫です。
- 言い直したら、3秒黙る:無音が目印になり、編集で見つけやすくなります。
- 章の切り替わりで一呼吸置く:あとでチャプターを切る位置になります (チャプターの設定方法)。
- 噛んでも止めない:最後まで通してから直すほうが、結果的に速い。
- オープニングは最後に録る:中身が確定してから話すほうが、要約が的確になります。
これらは全部、「編集で探す時間」を減らすための工夫です。 編集を軽くするコツは「ポッドキャスト編集の時短術」にもまとめています。
ゲスト回の構成
一人回と違い、ゲスト回は質問リストが構成になります。
- 事前に5〜7問だけ送っておく(多いと台本読み合わせになります)
- 最初の1問は答えやすいものにする(緊張がほぐれます)
- 深掘りは現場で:リストは順番通りに消化するものではなく、迷ったときの避難場所です
よくある質問
Q. 完全な台本が必要な番組もありますか? 朗読・ドラマ・ニュース読み上げなど、言葉を正確に届ける形式では必要です。 会話やトーク中心の番組では、構成のほうが自然に聴こえます。
Q. 構成を作る時間がありません。 5分で十分です。「オープニング/本題1/本題2/まとめ」の4行に、 それぞれ一言メモを足すだけでも、編集時間ははっきり減ります。
Q. 脱線してしまいました。 脱線は面白い部分でもあります。残すか消すかは編集で決められるので、 収録中は止めずに、あとから判断してください。
Hanasu は、収録したあとの編集を軽くする日本語ポッドキャスト向けのエディタです。 文字起こしを直すように音声を編集して、フィラーや無音を整えます (編集の時短の考え方)。ご案内は待機リストへ。